私は、仕事柄、多くの方とお会いします。
その中には付き合っていた男性と別れたばかりで、
まだ心の中には彼への未練が残っており、
大変苦しい思いをされている方が結構いらっしゃいます。
私も20代の頃、辛い失恋を経験して、
その当時はやっていた 「別れ」 という曲を
聞きながらポロポロ涙を流した記憶があります。
そんなときに考えることは、
他の男性と出会って早く別れた人への
思いを断ち切りたい、ということだと思います。
先日、たまたま目にした雑誌の記事で、
前の彼を忘れるためには、
ズバリ 「次の恋を早く見つけなさい。行動しなさい」
と。
いかに早くその悲しみから立ち直るかとか、
その方法や受け止め方とかが
書かれてありました。
確かに一理あるでしょう。
しかし、私はご本人の心の中が 「別れの痛み」 で渦巻いているときに
次の人とお付き合いをして、もちろんいい交際に発展することも
あるのでしょうが、多くはそうそう生易しいものではない
と思っています。
まず、出会いの場を求めて合コンとかパーティーとか
お見合とかをしますよね。
そのときの、ご本人の気持ちは、
「この苦しさから逃げたいな」
「とにかく早く楽になりたいな」
「自然に解決してくれたらいいな」
と、こんな感じで出会いの場を求めていくのだと思います。
しかし、これは相当の確率で、
これらの願いが叶うことはないと感じるのです。
「本人がそんな気持ちじゃ当然だろう」 と
思われることでしょう。
もちろんそうなのですが、
相手側の男性の心理が大きいようです。
傷心の女性の
「楽になりたい」
「誰かこの苦しい気持ちを救って」
みたいな依存心は、出会いの一歩である、
「相手を楽しませよう」
「自分も楽しもう」
という姿勢にどうしても欠けてしまいます。
ですから、こういう人から発する 「気」 が、
相手の男性に伝染して、
話をしていても盛り下がってきて、
相手をエラク疲れさせます。
そんなことから、そこからいい出会いはない、
と言ってもいいのかもしれません。
私は、ご本人がまだ彼と別れた寂しさとか、
苦しさとか、いろいろな感情が心の中で
渦巻いているときには、まだ次のステップを
踏み出すのは早いような気がするのですが・・・。
ジョン・グレイ博士の 『だからあなたは今でもひとり』 という本には、
愛する相手を失ったときにするべきことが
わかりやすく書かれてあります。
そこには、
十分に怒りを感じ、
十分に悲しみを感じ、
ひとりで寂しい気持ちを感じ、
将来に不安があることも受け入れる
こういったプロセスが必要だと書かれています。
抑え込んだり、我慢したり、気を紛らわせることでも
ありません。
「しっかりと嘆き悲しむこと」
それが大切なのです。
こういった癒しの時間が必要なことを理解して、
十分に時間をとれば、
心に愛と喜びの光が戻ってくる
と、博士は書いています。
つまり、
「私の心は、恋愛をするのによい状態になっているのかな？」
ということをまず自分自身に問うことが
大切だと思うのです。
失恋は辛いものです。 本当に。
でも、そんな経験があなたを人間的に成長させて
くれるのですから。
オフィス悠のHPも見てくださいね☆
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