「どう伝える? このイヤな気持」

私は、結婚相談所のカウンセラーという仕事柄、


恋愛相談をされることも多いです。


そんな中で、今回はU子さんの悩みを


聞いてみましょう。



U子さんは、彼と付き合い始めて一年目。


出会った頃のアツアツの時期は過ぎ、


最近ではケンカをよくするようになったとのことです。



どういうときにケンカをしてしまうのかというと、


彼は、「U子は、遅刻しても文句言わないね」


「U子は、俺の仕事のことよく聞いてくれるね」


「U子は、ブランド物好きじゃないんだね」


こんな具合に、「U子は」「U子は」 と元カノと比較している


と思わせる言葉を無神経に言うときだそうです。



U子さんはこういう言葉を聞くと、


あからさまに 「過去の彼女」 を感じさせられ、


不快な気持ちになるそうです。



U子さん曰く、


そりぁあ、彼はなかなかいい男。


今までいろいろなお付き合いをしてきたことでしょう。


だから、今の彼がある。



そう思って、彼を受け入れることが大切なのは


わかっているけれど、


最近では、「この男のデリカシーはどうなっているのよ」 と


思ってしまうそうです。



このままいけば、感情的になり、


「そんなに元カノがいいのなら、そっちへ行けばいいでしょ!」


と言ってしまうのは時間の問題だと言います。



彼を失いたくないし、上手くお付き合いをしていくためには、


「我慢する」 しかないのかと、


U子さんは悩んでいます。



以上がU子さんの悩みなのですが、


私は、これを 「気にしないでおく」 とか 「我慢する」


というのは違うと思います。



相手のためにも 「教えてあげる」 方が良いと思います。



ただ、問題はその 「教え方」 ですよね。




それでは、どのようにして彼に教えたらいいのでしょうか?




それは、感情的に訴えるのではなく、愚痴や不平不満でもなく、


「改善案」 を伝えることです。




たとえば、U子さんの場合なら、

『「U子は」 「U子は」 はと言われると、


 元カノと比べられているようで、傷つくんだよ』 と、


彼に自分がどういう気持ちかを伝えます。



その上で、



「U子は、遅刻しても文句言わないね」


じゃなくて、


「時間に遅れても、待ってくれたんだね。ありがとう」


って言って入れた方が気持ちがいいし、


「仕事のことを聞いてくれて、オレのこと理解しようとしてくれているんだね」


こんな風に言ってくれたらうれしい、と


具体的に相手にどうしてもらいたいかを教えるのです。




不満やイヤな感情を我慢して心に溜め込むと、


いつか爆発してしまいます。



ですから、感情を抑えつけずに、その感情に気づき、見つめ、


どう表現するかを見つけることが、


自分のためにもなるし、パートナーとの関係を


よりよくすることにもなるのです。



ということで、「改善案を教える」 ことを試してみてくださいね。




しかし、男性は元カノと比較することについて


どう思っているのでしょうか?



私は、多くの男性に聞いたことがありますが、


驚いたことに、「言う男に悪気はないんだよ」 とか


「女性が不快な気持ちでいるとか、怒っているとは


思ってもみなかった」と、口ぐちに言うのです。



以前、恋愛心理学のセミナーで聞いた話によると、


元カノのことをつい言ってしまう男性の心理は、


「俺ってけっこうモテたんだぞ」


という彼女へのアピールでもあり、


こんな魅力的なボクをもっと愛して、という


求愛行動の現れの一つであるとのことでした。



ちょっと笑えるというか、微笑ましいところもありますが、


何と言っても、「デリカシーが欠けているのは問題あり」


です。



男性の皆さんは、素敵な男性になりたかったら、


この 「デリカシー」 を大いに意識しないと、


知らずに大切な人を傷つけていることが


あるんですよね。




それでは今回は、U子さんの悩み相談から、


「何か不快なことや不平不満は心の中に溜め込むのではなく、


 改善案を言う」 ことによって、相手に教える


というお話させていただきました。

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