先日、70代のご夫婦と一緒にお話をさせていただく
機会がありました。
悠々自適に暮らされているご夫婦は、
お二人ともいつもニコニコされていて、
まさにこういうふうに年輪を重ねたいと思わせるご夫婦です。
奥様が、ご主人のことを
「頑固で苦労したのよ。別れようと思ったことは一度や二度ではない」
と、柔らかい表情で言いました。
ご主人は 「そんな昔のこと、話さなくても」 と、笑っています。
どんな夫婦でもそうだと思いますが、
「いろいろなことを乗り越えて今があるんだなぁ」
「夫婦っていいもんだなぁ」 って、穏やかな表情のお二人を
みているとつくづく思ってしまいます。
ご主人は、金の結婚指輪をはめています。
年輪を経た指輪は、皺のある手の一部のようにとけこみ、
自然な鈍い光を放っています。
日本男児は、言葉での愛情表現は苦手かもしれません。
でも、
「お前のことを想っているよ」
そう語らずとも、
気持ちを永遠に伝えることができるんです。
それが、結婚指輪。
ご主人にこのことを話たら、
「手の皺がじゃまして、はずそうにもはずれないんだよ(笑)。
365日一緒だよ」 と、テレたように笑っていました。
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