「デートに誘うのにタカ~イ壁が…」

昔といっても、5,6年前。


まだケイタイ電話が、一般的ではなかった時代の話です。



結婚相談所では、お見合いをしてお互いに交際を希望する場合、


電話番号を所属している結婚相談所を通して交換します。


そうして本人同士が連絡を取り合うのです。



そんな中、ある成婚したカップルの話を思い出しました。



彼は、正直、婚活で苦労したと自分でも認めています。


素の彼は友人も多く、慣れればよく話をする方なのですが、


初対面の人と打ちとけるまで時間がかかるタイプなのです。



何か話そうと思っているうちに、


お見合いやパーティーが終わってしまったと言います。



そんな彼でしたが、何回お見合いを断られても


めげませんでした。



毎日のようにメールでアドバイスを求めてきましたね。


「今度はああしてみよう、こうしてみよう」


と作戦を練ったものでした。



そして、反省することは反省して、次に進む。



こういう努力を繰り返すうちに、交際に発展することが多くなりましたね。




こういう方が、結局は、成婚していくのを私はたくさん見ています。




そんなときに、お相手の女性と出会いました。


清楚なお譲さんタイプで、彼は一目で気に入りました。




彼は、いそいそとデートのお誘いの電話をかけるのですが、


電話に出るのは、決まって彼女のお父さんかお母さん。



ご両親を通さないと、彼女に取り次いでもらえない。



連絡をする前から、緊張して胸がドキドキ!


「お父さんだったらイヤだなぁ」


「この前声が怖かったなぁ」


「やめとこうか、今日は。 どうしよう…」


と何度も電話の前を行ったり来たり。




そんな感じで、彼女の声を聞くまでの


ハードルが高いこと。



しかし、その内にお母さんが、


「お仕事お疲れ様です」


「娘がお世話になっています」


「先日は、娘が御馳走になったみたいで」


とか話をするようになってきたそうです。



お父さんも


「やぁ、君か」


「仕事どうだい?」


などと声が普通に。



きっと、彼の誠実な人柄が声とか話し方を通して、


ご両親に伝わったのでしょう。



しかし、彼は相変わらず緊張して声が上ずっていたとのことです。



その後、2人のお付き合いは、彼女のご両親の後押しもあり、


トントン拍子に進みました。



彼の涙ぐましい努力が報われたわけです。



こんな風に彼女をデートに誘うのにも、


ハードルを超えなければならないときがあったのですよ。




さて、現代では、多くの人がメールで連絡を取り合う世の中です。


いつでもどこでも連絡ができる、


本当に便利ですよね。




しかし、適度な距離感があったから、


ドキドキ感や緊張感が募ったという時代があったのです。




そういう感覚が妙に懐かしい感じがするのですが・・・。

 

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