内面について語ることは、男女の距離感を縮めるには一番大切なこと。
しかし、過去について語るときに、ちょっと気をつけることがあります。
それは、不幸にあったことを告白することは、必ずしも相手の共感を
呼ぶものではないということです。
ずい分前に、私の相談所でもう少しご縁の風が吹けば、ご成婚!と
いう女性会員さんがいました。
ところが、彼女がだんだん暗くなっていくのです。
普通は、ご成婚前の女性はだんだん輝いていくものなのに・・・。
一体、彼女はどうしてこうなったのでしょうか?
彼女の話によると、彼はお酒を飲みながら子供の頃両親が
離婚したことや、事故に遭って入院したことや、会社が倒産
したこととか、何も隠すことなく正直に彼女に語るのだそうです。
彼女も初めのうちは「苦労したのね」と同情したとのこと。
しかし、こういう話ばかり聞く度に「なんて、運の悪い人なの・・・」と。
そして、ついに彼と一緒の未来を考えられなくなりました。
こういう話を聞いて、「これからは私が彼の支えになる」と
思う女性もいるでしょう。
けれど、単なる不幸のたれ流しでは、引いていく女性も少なく
ないに違いありません。
なぜなら、彼の話には「不幸によって得た今」が語られて
いないからです。 最悪だと思っていたことも、今から考えれば
必ず何かしらプラスの部分があるはず。
それを、不幸話とワンセットで語らなくては、相手の心を
ワシっとつかむのは無理、無理。
プラスの部分を話すことによって、相手の心にぽっと灯をともすのです。
そうすることにより、あなたは相手の心に入っていくことができるはず。