「凄腕の仲人さんの思い出」

私がまだ新米仲人だった頃のお話です。


ある60代後半の大ベテランの仲人さんの女性会員さんと、


私のところの男性会員は交際していました。



交際は、順調に進んでいるのですが、


女性会員さんの話によると、毎回当たり障りのないデートの


繰り返しとのこと。



毎週、食事をして、お茶をしているのですが、


肝心の会話がイマイチというか何というか・・・。


たとえば、芸能人の話題とか、天気の話、テレビの話、


毎回これじゃあ、進展のしようがない・・・ですよね(笑)。



彼に、一歩関係を進める意識がないというよりも、


「女性との仲をどう進展させるのか?」が、


わからなかったのが本当のところだと思います。



しかし、お相手は、彼の条件の良さと穏やかな人柄に惹かれ、


彼との将来を考えてもいいと言ってくれました。



そんな時に、ベテラン仲人さん、


2人を事務所に呼びました。



そこで、仲人さんが彼に言ったことは、


「あなた、もう○○歳なんだから、身を固めなさい」


「彼女と結婚しなさい」


とビシッ!っと。



彼は仲人さんの気迫に押されたのでしょうか。


「は、はい」 と小さな声で言いました。



女性には、「あなたも、いいわね!」と。


こっくりうなずく彼女。



「はい。これで決まった」 と満面笑顔の仲人さん。


何とか目出度そうな顔をしようとする私・・・(笑)。



「それじゃあ、これから2人で旅行社に行って、


 新婚旅行のパンフでも見てきなさい」と、仲人さん。


彼女が、「私、フランスへ行くのが夢だったんですぅ」


と弾むような声で言いました。


「はい、はい。フランスでもアラスカでもどこでも行っといで。


 あははははははは」 と、仲人さんの豪快な笑い声。



これで、結婚が目出度く決まったわけです。パチパチパチパチ



その後ですが、私は、ご夫婦から4人家族の写真付きの年賀状を


毎年いただきます。



あの時、ベテラン仲人さんは私にキッパリ、言いました。


なかなか進行しないカップルは、【決めて上げる】


ことが大事な仲人の務めであると。



これを読んで下さったあなたは、


「昔の話だよねぇ」と、思われたことでしょう(笑)。



でも・・・今でも、ホント、たま~~~にですけれど、


こういう結婚の決まり方があるのですよ。








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