自分の内面を「実況中継」する

こんにちは。埼玉県吉川市の結婚相談所オフィス悠です。

私は、結婚相談所のカウンセラーという仕事柄、相当数(千人以上)の相談を受けてきました。すると、気づくことがあります。

あ、この人は、出来事の話ばっかりで、その出来事に対して自分がどう感じているかについて、ほとんど話さないなぁ、とか、逆に、出来事の話がものすごくあいまいで、感情の話ばかりだなぁ、とか、話にそもそも主語がないなぁ、とか。

もちろん、私はダメ出ししたりすることはないのですが、話を聞くことで「偏り」に気づきます。そして、それには意味があると。なぜなら、その偏りが現在の問題を解決しづらくしているのではないかと考えるからです。

それでは、どういう人が問題が解決しやすいのでしょうか。

例えば、あの人に変わってもらいたい、家族関係がめんどくさい、職場の人間関係がうまくいっていない、など問題があったとしましょう。こればかりに意識が向いていると問題は解決しせん。

では、どこに意識が向いている人が解決するのでしょうか?

それは、

・ 事実(出来事)

・ 解釈(考え)

・ 感情(気持ち)

・ 行動

というプロセスを考えたとき、全てにバランス良く意識が配分されている人です。

そこで、身の周りの出来事で、嫌だなぁと感じることを選び、

(1)どんな出来事だったのか

(2)それに対して、自分はどう解釈し、考えたのか

(3)その結果、どんな感情が湧いたのか

ということを、紙に書いてみてください。

別に紙に書かなくてもわかるよ、、、というあなた。

一人で取り組む場合「紙に書く」など、行動で明確に規定しておかないと、いい加減な取り組みになりやすいんです。だから、「紙に書く」ことをおススメします。

この取り組みが苦手な人の特徴として、【解釈・考え】と【感情・気持ち】の区別がよく分からない、というものがあります。

感情というのは、怒っている、悲しい、寂しい、怖い、嬉しい、羞恥、絶望のどれかにざっくりと分類できるものです。かつ、身体の感覚を伴うもの。

身体の感覚というのは、胸にぽっかり穴が空いた感じ(悲しみ、喪失の一例)、胸のあたりが重い感じ(悲しみ)、胸のあたりがもやもやとした感じ(悲しい、寂しい)など。

経験上、「どんな感情になりましたか?」「どんな気持ちになりましたか?」と聞いても、考え込んでしまう人が少なからずいます。

そんな人には、出来事が起こったとき、それを四コマ漫画のように思い浮かべてどの場面で一番感情が動いたかを聞いていくのです。

ひとコマに切り取っていくと、その時どんな気持ちになったのかがわかりやすくなります。

このように、出来事と解釈のみでぐるぐるせず、自分の感情を感じることをしっかり行う、というのがとても大事。

「心の実況中継」では、特に感情の部分をしっかりやることです。

むずかしければ、カウンセラーと一緒に行うことをおススメします。

 

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