私は、結婚相談所のカウンセラーという仕事柄、
日々いろいろな方と接しております。
中には、「結婚して家庭を作るのが夢。そのためには何でも
やるから、よろしくお願いします」と、やる気マンマンの
方がいます。
私もその方のやる気に応えようとして、
四方八方手を尽くすわけです。
ところが、いざ、お見合い相手を紹介する段階になって、
「ちょっと・・・今仕事がいそがしくなって…」
「今、身体の調子が悪くて…」
と、何とも歯切れが悪い。
「え~、あなた、最初のやる気はどこへいってしまったの~」 って私。
このように実現させたい夢があるのに、ある時はやる気が出て、
ある時は、急にしぼんでしまう。
あなたもこういう心理状態を経験したことがありませんか。
一体、どうしてこうなってしまうのでしょうか?
それは、
「夢の実現」という表の目的の他に、
「隠された本当の気持ち」というものがあるからです。
この「隠された本当の気持ち」とは何でしょう?
たとえば、あなたは心の中で、こんな風な思いがあったとしましょう。
「結婚するのは自分のためじゃない。年老いた親を安心させるため」
「私には理想の人なんて現れない」
「前もうまくいかなかった。だから、今回も多分・・・そうだろう」
そうすると、やる気のかわりに湧いてくるのは、
「どうせ・・・」といったような諦め、ネガティブな感情なのです。
こういうネガティブな感情は認めたくなくても湧いてきて、
結果的にはうまくいかなくなります。
なぜなら、ネガティブ感情の方が優勢になるからです。
すると、心の声がこんな風にあなたに囁きます。
「やっぱり結婚したくない」
「やっぱり今回もうまくいかない」と。
これが、「隠された気持ち」です。
大事なことは、心というものは、信じているものを証明する
方向に強く作用するということです。
このような自分の心の声を否定したりすると、
その夢の実現のために、意欲的になればなるほど、
夢と正反対の気持ちを意識することになり、
それに伴い、自己否定や自己嫌悪が強くなります。
そんなネガティブ感情を感じたくないために、
やる気になれなかったり、続かなかったり、
場合によっては、体に変調をきたすこともあります。
大事なことは、心の声に気がつくこと。
そうして、隠れた感情を認めてあげることです。
自分で「そりぁ、やる気になれないよ」と
自分自身を肯定するのです。
そうすれば、自分自身に対する新しい視点が
得られます。
こうして、自分の気持ちを正直に捉え、
自分を責めるのをやめにすることが、
「やる気」 と 「継続」 のためにはとても大事なことなのです。
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