私は昭和30年代の生まれです。
その頃は、何かというと、
親からも周りからも 「頑張って!」「頑張れ!」と
声をかけられ育ってきました。
時は変わって、私が20代だった頃、
学生時代の友人の一人が、
結婚して姑問題でとても悩んでいました。
彼女の事情はけっこう深刻で、私はただ黙って聞いていました。
そして、話の終わり際に、
私はいつものように 「頑張って!」 と付け足しました。
その時です。私が驚いたのは。
なぜなら、彼女が 「そんなに頑張ってと、言われても…」
「どう頑張ればいいの!」
と、怒りの口調で私に言い返してきたからでした。
この時に初めて私は気がつきました。
人を励ますつもりの 「頑張って」 が、
時にはかえって人の気持ちを逆なでしてしまうことに。
その後、カウンセリングを学び始めた頃、
「励まさない」
とカウンセリングについての
本に書いてあるのを読んで、
私は過去の苦い体験を思い出し「うん。うん」と思いました。
さて、結婚相談所のカウンセラーの仕事というのは、
「そんなことでクヨクヨしないで」
「頑張って!」
などと、励ますことの多い仕事です。
しかし、私に話を聞いてほしいと思っている会員さんは、
なぜか頑張れない、そんな願いを分かってほしい
と思っているのかもしれないのです。
そんな時に、励ましの言葉はご本人の気持ちと
かけ離れているような感覚になるかもしれません。
それに、会話の最後の付け足しに「頑張って」を言うことで、
ご本人の心の奥底にある本当の気持ち
を引き出せないことがあります。
と言って、励ましの言葉をかけてはいけない
というわけではありません。
大事なことは、まずは話し手の今の気持ちを受け止め、
その人の心に寄り添っていくことです。
つまり、十分に聞いてみるのです。
そうすると、相手は自分の気持ちをより理解してくれたと感じ、
安心感が生まれてくるのでしょう。
やがて、その人自身が
心の奥にある気持ちに気づくことを助けることができる
ことがあります。
ですから、まず、【励ましの言葉】 の前に
相手の今の気持ちをあるがままに受け取るということは、
カウンセリングにおいては大事なことなのです。
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