ずい分前に婚活していた私の結婚相談所の女性会員さん（３０代前半）は、
とてもチャーミングな人でしたから、お見合いのお申し込みが
たくさんありました。
仲人の私の目から見て、彼女はいい男性ばかりに出会っていたと
思います。いい男性とは条件的な良さとお人柄の良さのバランスが
整っていることです。
ところが、彼女はすぐにお断りを入れるんですよね。
私が何故かと彼女に聞くと「私にはもっと良い人がいるかもしれない・・・」と。
さらに「この前会った方、顔が丸顔で童顔。私の好みとは違う」
などと言うじゃないですか。
私は内心「こんないい男性たちってそうそういないのに・・・」と
思いながらも、「それなら、あなたの思った通りにやればいい！」などと
結構突き放していました。
そうこうしているうちに一年。
相変わらず彼女は、お見合いはたくさんあるのですが、
決まるどころか交際にも発展しないのです。
そんな彼女が「お見合いの初めの頃に出会ったＡさん、
Ｂさん、Ｃさんが、条件的にもよかったし、お話も楽しかったし
思いやりがあったなぁ。先のことばかり夢見て、なんで目の前の
出会いを大事にできなかったのか・・・」と深いため息をつきました。
そこで、私は「彼らがまだ一人でいるか、先方仲人さんに聞いて
みましょう！」と、連絡を取ったのでした。
結婚相談所では、たまにこういうことがあるのです。
ですが、Ａさん、Ｂさん、Ｃさんは既に結婚していました。
やはり、彼らみたいないい男性を他の女性が放っておく
はずがないのです。
ご縁というものは、やってくるときには次から次へとやってくるもの。
ところが、これらを逃すとパタッと止まってしまうから不思議です。
結局、婚活をギブアップした彼女。
もう１０年以上前の話ですから、今頃は幸せな家庭を築いて
いるといいのですが。
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