自分から会話のボールを投げないタイプ

「○○さん、いい人なんですがお断りしてください」と会員さんから連絡がありました。

仲人として、お断りの理由を聞くのは言うまでもありません。

会員さん曰く、「こちらから質問しても短い答えしか返ってこない。お互いに黙ってしまうのがイヤだから自分ばかり話しっぱなし」と。

お相手は自分の話をにこやかに聞いてくれるし、相槌も打ってくれるし、聞き上手な方には違いないのです。

けれどこちらの質問に対して、極端に言うと「一問一答」スタイル。

次から次へと話題を考えなくてはならないので最後の頃には力尽きてしまったと、深いため息。

本当に疲れた・・・という感じです(苦笑)。

つまり、自分からボールを投げないのはもちろんのこと、相手から投げられたボールをキャッチして投げ返すこともないというわけですね。

こういうタイプの人は相手にものすごいエネルギーを使わせてしまうのです。

その結果「自分と話していてもつまんないのかな?」と引かれてしまいます。

そうならないために、例えば好きな食べ物のことを聞かれたら「私は和食が好きなんですよ。○○さんは?」という返しをすることが大切なこと。

些細なことに思えるかもしれませんが、これこそが「あなたに興味がありますよ」というボールなのです。

それから、「一問一答」は相手に対する拒絶とみなされる恐れがありますから注意が必要。

やはり自分から”ボールを投げる”ことです。

小さなボールでもいいんです。

口下手でもいいんです。

一生懸命な姿勢を見せてこそ、相手に伝わることがあるのですから。