ずいぶん前にご成婚退会された男性会員さんの職業は通信関係の研究職。彼は仕事に夢中になるあまり職場の近くにアパートを借り、土日も仕事場に出向いていた時期があるそうです。
そんな彼も30代後半になって、親御さんの後押しもあって、私の相談所に入会してきたのでした。
何しろ仕事ばかりしていたので女性慣れしていないと御本人、心配顔。
確かに学歴、職歴ともに立派なのですが、今まであまり女性と話す機会がなかったので、どうしても表情が硬くなってしまいます。
そんな彼ですが、仕事のことを話すときは実に生き生きとしているんですよ。
こういう表情がお見合いの時に出れば、彼の魅力が相手に伝わるのにとヤキモキしながら彼のお見合いの様子を見ていた私です。
しかし、長年研究一筋でやってきた人ですから、そうそううまくいかない。
お見合いしても、断られる方が多かったのです。
ところが、彼にもご縁の神様がほほ笑むときがやってきました。
それは、お見合いした女性が彼の仕事についてあれこれと質問してくれたのです。いつもなら「難しそうなお仕事ですね」とスルーされるのが関の山。
それが、彼女は熱心に聞いてくれたのです。もちろん、彼が仕事の内容を知らない人にわかりやすく説明する工夫をしたのも大きかった!
場の雰囲気がほぐれてくると、不思議なもので彼からも彼女にいろいろ質問することができました。
そして、気になる彼女からのお返事は「ぜひ、またお目にかかりたいです!」と良いお返事です。
彼も「こんなに楽しく女性とお話しできたのは、人生初体験です」なんて言っていましたっけ(笑)。
彼女のお陰で彼はコミュニケーションに自信がついたようです。
なぜかっていうと、人は誰しも、仕事でも、遊びでも、何でもいいと思うのですが「自分の好きなもの」について語る時、その人の目がキラキラ輝くからです。
そして、目がキラキラして笑顔の人の前にいると、つられて自分の目もキラキラして笑顔になります。
そう、その時の相手と自分は『合わせ鏡』のようなもの。
相手が生き生きとした表情で語れば、その表情が相手にも伝染するのです。
その後、二人はご成婚~☆
結婚への決め手となったのは、彼の仕事への情熱と向上心だそうです。
「尊敬できる」と。