彼女の考える「ふつうの人」

以前、私の結婚相談所に無料面談にいらした30代後半の女性は

「今、すぐにでも結婚したい」と切実な顔で私に言いました。

さらに「ふつうに働いてくれて、ふつうに生活できればいいです。

ふつうの人でいいんです」と、「ふつう」を強調する、する。

「ふつう」というのは、人それぞれ考えている範囲が広いんですよね。

私は早速、彼女の考える「ふつうの人」がどんな人か聞いてみました。

そうしたら、案の定、彼女の考える「ふつう」の生活はレベルが

ちょっとばかり？？上でした。

まずは、

・年収は最低８００万以上

・郊外に一戸建てを買える人

・生活を楽しめる人

・休みの日は一緒にガーデニングを楽しめる人

・休みの日はべったりと一緒に過せる人

などなど。

ちょっとばかり驚いた私は、彼女にこういう質問をしました。

「あなたは、結婚相手に何をしてあげられますか？」と。

そうしたら、彼女は癒しを与えられると即答。

それから、「一戸建ての庭を季節のお花で美しく彩るし、

それに美味しいお料理を食べてもらう」と彼女はうっとりとした顔で

言うではありませんか。

そこで、私は今のサラリーマンの平均年収の額を話しました。

結婚しても奥さんはパートなどをして家計を助ける時代だとも。

これが、多くの人が考える「ふつう」の暮らしなのでは・・・。

彼女の「ふつう」とはえらく違ってしまったのです。

これから婚活をするならば、お金に余裕のある人と出会う可能性は

あるけれど、まず、どんな形でも共に稼ぐという姿勢を持って欲しい

と私は彼女に言いました。

だんだんと言葉少なくなっていく彼女。

でも、私は現実を話したまでです。

あれから、彼女から連絡がくることはありませんでした。

今頃、彼女の考える「ふつうの人」と出逢って幸せになって

いるといいのですがね。