以前私は男性会員さん(50歳)のお見合いの立ち会いをしたことがあります。お相手は確か40代半ば。ティールームが混んでいたので先に席を確保してから、私が待ち合わせ場所まで彼女を迎えにいったのでした。
プロフィール写真通りの女性だったのですぐに私から彼女にお声掛け。
「失礼ですが、○○さんですか?」と私。
「はい・・・」と彼女。
そのお顔が緊張のせいか硬い、硬い。
笑顔とは程遠い顔に”どう彼女の緊張をほぐしたらいいやら・・・”と、私の心も固まってしまいました。
ま、彼女の立場になれば予めプロフィール写真を見ているとはいえ、初対面なのですから緊張して当たり前といえばそうなのですが。
しかし緊張感が強すぎると、それは相手に警戒心を抱いているように見えてしまいます。
そうすると全身に力が入り、まるで「立ち入り禁止」という看板を背負っているようなものです(苦笑)。
それは相手にすぐに伝わります。
人間というのは、相手が笑顔だとこちらも笑顔になるし、緊張していればそうなるし、感情というはすぐに伝染してしまうのです。
たまにプロフィールに「最初は人みしりをしますが、慣れるとそうでもありません」と書いてあるのを見かけますが、その人の婚活は苦労するだろうなと私は思ってしまいます。
人みしりの人をほぐそうと次から次へと話題を提供してくれる人がいたとしたら、その人はお見合い終了後ぐったりとしているはずです(苦笑)。
まず、短時間のお見合いで相手に「またこの人と会いたい!」と思わせることが大事。
もちろん、すべての人にという意味ではなく、そう思わせる確率が高いことがご成婚するためには必須なのです。
そのためには、「笑顔」と「話しやすさ」がなければ第一関門を突破できません。
それがクリアできて、その人の内面に関心が移っていくのです。
あなたは「そんなこと耳ダコだよ」「わかっているよ」と言うかもしれませんが、この当たり前のことができていない人がいるのですから、仲人としては何回も言わなくちゃ。
過去のご成婚者を見ると、緊張のあまり相手に警戒心を与えたなんて人はいません。
皆、「笑顔」と「話しやすさ」で最初の出会いを乗り切っています。