ずいぶん前にお見合いで私の相談所の女性が会った男性のお話です。
彼は彼女のことをとても褒めてくれる有難い男性だったのです。
ところが、です。
それが「トゥーマッチ」なのでした。
というのは、笑顔が素敵、アクセサリーが素敵、知的な雰囲気と次々と褒めるところを見つけてくるからです。 褒め下手な傾向にある日本人の枠をとっくに超えています。
褒められると嬉しいと言っても、これだけ立て続けだとまるで「褒め殺し攻撃」にでもあっているような気がしたそうです(笑)。
極めつけは、彼女の趣味はジム通いなのですが、その話が出たとき。
彼が「えーっ!? モデル体型のあなたが必要ないですよー」っと。
さらに「ホント、モデルのような人ですねー」と。
「なんで、あなたのようなモデルのような人が!?」と、モデル体型の連発。
その声が大きいこと。
”モデル”の言葉に反応した周りの客の視線が彼女の方にチラチラッ。
恥ずかしいこと、恥ずかしいこと。
それなのに、追い打ちをかけるように「顔もスタイルもいいし、性格もやさしそうだし、まるでセレブに会っているような気分です」と。
”セレブって、私のどこがセレブ!?”と心の中でぶつぶつと呟いていました。
いたたまれなくなって、彼女の方から「そろそろ出ましょう」とお開きにしたとのこと。
初めて会った女性を褒めることができる男性なんて、そうそういません。
その点では、彼はハナマルなのです。
けれど、何事もほどほどっていうものがありますよね(苦笑)。
彼女曰く「怒涛の褒め殺しお見合い」ですって(笑)。