「『おひとり様』でもいいかな・・・」と思う前に考えてほしいこと

私は、仕事柄、会員さん以外の方々からも婚活相談を受けることがよくあります。

婚活中のあなたも不安を抱えながら、時には薄暗いトンネルの中をさ迷っているような気持ちになることがありませんか?

ですから、誰か婚活のプロに話を聞いてほしいときがあるのは当然です。

その中で必ずある相談のひとつに「仕事も趣味もそれなりに充実しているので、一生『おひとり様』でもいいかな」というものです。

つまり、「独りでもそれなりに楽しめる」というわけ。

これは、何年か婚活を続けてきたけれど、なかなか上手くいかないため、これ以上続けていても同じではないだろうか・・・と思い始めてた頃に湧き出てくる心の迷いだったりするのです。

そんなとき、私は「あきらめずに続けたら」と言います。

もちろん、婚活に限らず、人生というのは決断ですから、その人がそちらに行きたいというなら止めません。

確かに、今の時代、別に結婚しなくても不自由なく暮らしていけるし、楽しみは結婚しなくてもあるし、独りでも充分楽しめます。

しかし、です。

私たちの多くは「人は年をとる存在である」ということを忘れているように思えるのです。

楽しい趣味や今は独りで楽しめることも、年をとっていったら今と同じように楽しめるかどうか。

それから、「年をとる存在である」ということは「肉体がだんだん衰えていく」ということでもあります。

そんな話を私が会員さん方にすると、「身体だけは丈夫だから大丈夫!」と口を揃えて言うのです。やはり、皆まだ30代、40代だから実感としてわからないわけです。

けれど、生身の人間ですもの。何があるかわからない。

いざ身体に故障がでてくると、身体と心は連動していますから、途端に心の方が弱気になるもの。

年を重ねていくということは、肉体が徐々に衰えていくということなのです。

そんなとき、人の支えがどんなに有難いか計りしれません。

そんな未来予想図である「人間は年を取る存在である」という絶対的な事実を真剣に考えてみることも必要です。

確かに婚活が長引くと様々な感情に襲われます。

また、結婚したらしたで他人同士が一緒になるのですから、面倒なことがあるのは確か。

しかし、それらを上回る喜びや安心や学びがたくさんあるのが結婚です。

私は、時間の経過とともに、誰でも年を重ねて残るものは「心」の部分だと思っています。

そんな「心」の部分を大切な人と一緒に分かち合ってほしいと切に願っているのです。

だからあきらめないでほしい。