お正月は年賀状を通して学生時代の友人やご成婚者たちの今どうしているのかを知ることができます。
今の時代、SNSで新年の挨拶をする人が増えてきたそうで、年賀状を出す人が年々減っているのだとか。
それでも、年賀状を通して何年も会っていない人と『元気でやっています』という一文で心を通わせるのは心が和みます。
遠く離れていてなかなか会えないけれど、どこかで元気で暮らしているということが、その人とのつながりを感じさせてくれるのです。
そんな有難い一年に一度のご挨拶。
中には、「懐かしくなって」と電話をくださる方もいらっしゃいます。
今年もご成婚者の男性が嬉しい声を聞かせてくださいました。
私が仲人になった時の男性会員さんですから、かれこれ18年のお付き合いになります。
彼の婚活ははっきり言って5年以上。
その間、親御さんの介護で婚活に集中できない時期がありましたが、活動を止めたことはなかったです。
彼曰く「40代半ばからの婚活は何らかの親の健康状態が絡んでくることが大いにありえる」と。
確かに仕事では部下を持つ年齢になりそのうえ多忙になってくるし、そこに親の健康問題が避けられない年齢にさしかかってきたと言えます。
私生活の困難が降り注いできたときも彼が婚活を止めなかったのは、親に万が一のことがあったとき、一人ぼっちになってしまう恐怖心が大きかったからだそうです。
それから、今は「独りは気楽でいい」なんて思えるけれど、果たして年を重ねたとき、今と同じ気持ちでいられるか・・・。
時間の経過とともに、誰でも年をとってそして残っていくのはおそらく「心」の部分。
そんな心の部分を大切な人と一緒に分かち合っていけるのが幸せなんじゃないかと。
そんな思いを胸に抱えながら、彼は婚活していったのです。
しかし、断ったり、断られたり。
断られると、ついお相手のいたらない点を指摘してしまうことが常でした。
そうこうしながら、何年か月日が流れていくのです。
そんな彼がある時、「婚活のうまくいかない原因はすべて自分にある」と私に言ったのです。
彼曰く「『相手からいい面を引き出そうとしなかった』『いつも、自分が正しい』と自分本位で人の立場になっていなかったのに気づいた」と。
彼からこんな言葉が出てくるとは思いもよらなかったので、私はただ彼の顔をじっと見ていたと思います。
きっと、彼は婚活を通して、いろいろなことを学んだのでしょう。
その学びが頂点に達したのです。
それから、間もなくです。
彼の結婚相手が現れたのは。
これで彼の何年にも及ぶ婚活はハッピィエンドを迎えたのです。
よく「準備が出来た人にそれ相応の相手が現れる」と言いますが、本当にその通り。
彼はご成婚が決まった時も、「今までは人生の修行。これからも修行だ」と言っていました。
その言葉通り、彼は円満な家庭生活を維持する努力をしています。現に幸せな家庭を築いていらっしゃいます。
彼は「自分が変化していったのは、婚活していたお陰」と言い切っているのです。
彼が今婚活しているあなたに伝えたいことは、少しぐらい婚活が長引いているからと言って、決して悲観しないようにということ。
それには「きっと意味があるんだろう」と言っています。
それは、「あなたを人間的に成長させるため」だと。
(彼にとてもいいお話だからブログに書かせてとお願いしたら、自分の経験が皆さんのお役に立てるのであればと快諾して下さいました。ありがとうございます)