女性慣れしていない男性、努力してご成婚!

私が仲人になった時ですから、もうかれこれ

19年前の話になります。

その当時、ぼくとつな40代後半の男性が

一生懸命に婚活していました。

何回かのお見合いで、40代前半の素敵な女性と

交際スタート。

 

しばらくして、女性からこんな相談がありました。

「デートの約束をする時以外はほとんど連絡をくれないし、それが

まるで業務連絡のようなんです。デートは映画を観て、食事をして

それで終わり。気持ちを表に出すタイプではないので、何を考えている

のか分からないんです。すごくいい人なので、このままご縁があれば

いいなと思っているのですけれど」と。

最後に「もっと恋人気分を味わいたい」と言いました。

 

そこで、すぐに私はそのことを彼に伝えたのです。

そうしたら、「僕、もう48歳ですよ。若い時みたいに恋人気分を楽しんだり、

好きだの愛してる、なんて恥ずかしくて言えないですよ。そもそも自分は

女性慣れしていないし、彼女が期待しているような事はできないですよ。

人柄も良くてフィーリングも合う、お互いに条件的にも問題がなければ結婚する。

それがお見合い結婚じゃないですか」と彼は言いました。

 

私はこのことを聞いた時、頭が「ガーーーン」。

昔の結婚じゃあるまいし、まいった、まいった!と思ったのです。

 

そこで、彼にそれでは彼女の心を掴むことはできないと話したのでした。

今後どのようにしたらよいかもアドバイスしたのです。

具体的には、嫌いな電話も短くていいから2,3日置きにすること。

それから、寡黙な男性がモテたのは昔のこと。今は感情表現ができる男性じゃ

ないといつまでたっても距離感は縮まらないこと。そのうち女性は去っていく。

デートコースは毎回同じではなく、屋外のデートもすること。

 

このようなことについて、彼にとくとくと話したのでした。

当時私は40代前半の新米仲人です。 それが、会社では管理職に就いている

40代後半の彼に伝わったのか、正直不安でした。

 

そうしたら、しばらくして女性からこんな連絡があったのです。

「あれから電話もかけてくれるようになったし、気持ちを少し

話してくれるようになりました。電話も感情表現も苦手なのに

一生懸命に頑張ってくれています」と。

そして、最後に「私は彼とご縁があればいいと思っています」と言う

じゃないですかー。

私はバンザーイ!!と心の中で何発も花火が打ち上がったのを覚えています(笑)。

 

彼は私の言う通りにしてくれたのでした。

素直なお人柄というのは人生を送る上で大きな美点ですね。本当に!

その後、お二人はその年の年末にお式を挙げたのでした。

毎年、今頃の季節になると思い出す心温まるお話です。

(ご夫婦から毎年年賀状をいただきます。お幸せに暮らしています。

”ブログに書かせてね”とお願いしたら快諾してくださいました)