不幸話をするときは「それによって得た」ことをプラスする

お見合いから交際に入った二人が一層親しくなれるのはその人の

人柄に触れたとき。

その意味で、自分の内面について語ることは大切なことです。

心理学でいう”自己開示”というものです。

 

例えば、過去に経験した辛いことや悲しいことや理不尽な目にあって

くやしかった話など。

もちろん、どこまで話すかは人それぞれの判断ですが、自分がどういう

人間かを相手に知ってもらうためには、やはり自己開示が必要です。

 

そのとき、です。

「自分はこんな目に会った」「こんなに不幸だった」と、これでもか、これでもかと

不幸話のオンパレードになってしまう人がいます。

そうなると、聞いている相手は同情はしてくれますが、気持ちが冷めていって

しまうことがあるのです。

なぜなら、人間誰しも「自分だけは安全でいたい。災難から逃れたい」と思う

気持ちがあるからです。 安全を求める欲求は基本中の基本なのです。

 

このようなことから、あまりの不幸話のオンパレードは「この人と一緒にいて大丈夫かな・・・」

と心に不安を呼び起こすわけです。

あなたが勇気を奮ってした自己開示がかえってマイナスの方向に働いてしまったわけ。

 

それでは、いったいどう話せば自分の体験が相手に伝わるのでしょうか?

それは、不幸な体験をしたお陰で「得たこと」を話すこと。

例えば、「家の事業が傾いて、大学を出るために様々なアルバイトをした」としましょう。

それによって得たその人の「メリット」は何でしょうか?

それは、

・ お金がどんなに大切かがわかった

・ たくさんの人に助けてもらって有難かった

・ 学資のために様々な仕事をしたが、それが社会経験を積むのにいい機会になった

・ 精神的にたくましくなった

などです。

要するに、身に起こった不幸のために「これだけのものを得た」ということを

一緒に盛り込んでいくのです。

そうすると、不幸話ばかりのときと比べて相手の中であなたの価値が高くなります。

 

そうじゃないと、単なる不幸の垂れ流しになってしまう可能性大。

相手は同情してくれますが、結婚相手とは見れなくなってしまうことがあるのです。