私は、仕事柄、たくさんの方の婚活相談を受けています。
集まった人たちで悩みをシェアする会も時々行っているのです。
その中で、カウンセラーなどに悩み相談をすると「ありのままでいいんだよ」「そのままで、いいんだよ」
と言われることがあるとのこと。
その場では「そうか、自分はそのままでいいんだ」という気になれるのですが、時間が経つと
「そのままで、いいわけないじゃん」と自分の心が囁いている声が聞こえるのだそうです。
そんなことで、カウンセラーに相談したのに、かえって頭の中が混乱してきたという
悩みを抱える人が少なくありません。
確かにその人の悩みの度合いはそれぞれだから、この言葉が心の中に沁みる人も
いるでしょう。 しかし、時間が経つうちに「ありのままでいいわけない・・・」と思う人も
いるわけです。
というのは、誰の心にも「このままじゃいけない・・・」「変わりたい・・・」と思う欲求があるからです。
その気持ちを「そのままでいいんじゃない」という言葉で抑えることはできないし、自分を納得させる
こともできないと。
それじゃ、どう考えたらいいのでしょうか?
それは、「そのままじゃダメなんだ」という心の声によく耳を傾け、「それじゃ、自分は
一体どうしたいのだろう?」と自問するしかないでしょう。
自分自身に問うて、自分が行きたい道を探していく。
その途中で得た気づきを少しずつ行動に移していくのです。
そうすると、「ありのままの自分」はいつも同じところにとどまっていないはず。
それは変化していって、昨日のあなたとは違うし、一カ月前のあなたとは違うあなた。
けれど、それはまぎれもなく今のあなた自身。
このように、「ありのままの自分」はどんどん進化していくのです。