婚活を始める時、多くの人がこう言います。
「悪いところは何でも言ってください。直しますから」と。
この姿勢は実に大切だと思うし、何かを始めようとするときにはこのような
気持ちが必要です。
しかし、会員さんの多くは30代、40代の方。
既にその方のいいところも、そうじゃないところも合わせて「その人自身」なのでは
ないでしょうか。
それを、「些細なことでもいいから言ってほしい」と言われても、それによってかえってご本人を
委縮させてしまうことの方を私は考えます。
もちろん、心地良いマナーやコミュニケーションで足りないところは伝えます。
そもそも、何でそんなに皆に好かれる「いい人」になりたいのでしょうか?
けれど、ちょっとあなたの身のまわりの人を見てください。
「いい人」って言われている人って、「いい人なんだけれどね・・・」で終わりに
なってしまうことが多いと思いませんか?
私の見た限りですが、こういう人ってどこか無理していることが多々あるように
思えるのです。
ある医療関係の方から聞いたお話ですが、お腹の中の菌にはビフィズス菌など、
善玉菌と悪玉菌があるそうです。
しかし、善玉菌だけではお腹の中のバランスはとれないのだそう。
このお話から私が思ったことは、人間も同じだな、ということ。
つまり、善玉菌 と 悪玉菌 が混在しているのが人間なのです。
どちらもその人にとってはなくてはならない大事なもの。
「皆に好かれる、いい人になりたい」と言う人は、自分で自分の持っている
何らかの部分を「悪い」って切り捨てようとしているのです。
そうじゃなくて、あなたの持っている何らかの部分で表現の仕方を
工夫しようとすることは出来るはず。
それには、まずは、自分自身を認めることから。