私が仲人になった18年前、男性40代で女性20代か30代前半の
縁組が、もちろん、数少なかったですがあるにはあったのです。
年の差で言うと、10歳以上。
男性たちは年収も学歴も会社も条件が整ったスペシャルな人でした。
ところが、現代は昔と同じ条件だったとしても、お見合いすら組むのが
むずかしくなっています。
年収が1000万円超えで、持ち家があって、多少の財産があっても
お見合いに難色を示す女性が少なくありません。
なぜなら、女性が仮にそういう人と結婚したときのシュミレーションをしっかり
とするからです。
例えば、子供が20歳になったとき、男性は60代で自分は40代。
その時、既に定年しているから、暮らしは年金と貯蓄。
持ち家と財産が多少あったとしても、老後に不安があると言うのです。
何より、それだけ年の離れたパートナーとうまくやっていけるかどうか。
年齢差がある男性との未来をどんよりと雲がかかったように予想してしまうのですね。
本当に彼女たちの現実を見る目は厳しい上に鋭い。
それならば、年収は500万円代でも自分より5歳くらい上の人を選ぶ方が
未来予想図が描きやすいのです。
こんな具合ですから、40代男性で若い女性を奥さんにしたい願望を
持つと婚活で苦労することになります。
それでも、自分の夢をあきらめるわけにはいかない。
そういう男性には自分の描く未来図には若い妻と可愛い子どもがしっかりと
インプットされているのです。
けれど、夢と現実は平行線で一体どこまでいったら交わるのか。
それでも、彼らは夢を追い求めていくのです。