お見合いで「たま~に」起こることがあります。
何がって?
それは、とんでもないやる気のない人に出会ってしまうこと。
もう、出会った瞬間から目が死んでいる(苦笑)。
そういう人は声も小さいし、覇気が感じられません。
そもそも、こういう人がなぜ相談所に入ったのか理解に苦しみます。
もちろん、めったにあることではありませんよ。
それが、こういう男性に出会ってしまった女性がいました。
男性は最初からやる気のなさが見え見えで、態度も投げやりです。
ティールームに入るなり、注文を取りにきたウエイトレスを上から下まで
じろじろ見るという失礼さ。
それでも、気を取り直して、彼の仕事について質問した彼女でした。
そこで、彼の返事が「え、仕事のこと?話してもわからないだろうな~」と、
これまた失礼な発言極まりない。
さすがに彼女も堪忍袋の緒が切れそうになったとのこと。
黙ってしまった彼女に今度は彼が聞いてきました。
「痩せているけれど、女性はもう少し太ったほうがよい」と。
これには、彼女が「余計なお世話です」とキッパリ!。
ここら辺までいくと、もうお見合いを続けるのは無理でしょう。
それでも、何とか彼女は30分つないだそうです。
怒りで頭がくらくらしてきた彼女は、その足で私のオフィスにやってきました。
「何回もお見合いしたけれど、あんな人は初めてです!」と怒りが止みません。
怒りをぶちまけて、何とか落ち着いた彼女でした。
それから、一晩寝て、彼に対するイライラはまだ収まらないのですが、
その感情とは別に、今までお見合いした人たちが皆「いい人」に思えてきたそうです。
彼女曰く「可も不可もないと思いお断りをした人たちがもったいなかった」と。
あれだけ失礼な人に出会い、初めて今までのお見合いしてきた人たちの
良さがわかったというのです。
その時々のご縁をもっと大事にしておけばよかったと心の底から思ったとのこと。
そして、過去の出会いを振り返って、反省するべき点がたくさんあったことに
気づいたそうです。
そう考えると、「その失礼な男性」は、彼女に気づきを与えるために天からやってきた
メッセンジャーだったかも(笑)。
起こった出来事をどう捉えるか、どう意味づけるのかはその人次第というわけですね。
彼女の場合、その男性を通して、自分自身の婚活を見直す機会を持ったのでした。
ちなみに、彼女に悪態をついた男性は、親に無理矢理お見合いさせられた
ことが後でわかりました。
とはいえ、いい大人がまったく気乗りのしないお見合いでも、あんなに人に嫌な
思いをさせていいわけがありません。
しかし、彼女の長い婚活に終止符を打つきっかけになったのが、このお見合い
なわけですから、人生というのは不思議なものですね。
それから、お見合いに対しての姿勢が変わった彼女は、間もなく、彼女を大切に
してくれる男性と出会い、ご成婚していきました。
今では二人のお子さんのお母さんになっていますよ☆