私が仲人になった当時の話ですから、かれこれ18年以上前の話です。
そこで出会った40代の男性たちが印象的でした。
彼らの特徴は、「僕を好きだと言ってくれる人」「積極的な女性」を求めていることです。
”お家でじっとしている僕を迎えにきて”と言っているようなものですから、
女性の”白馬に乗った王子様”を待っているのと同じ、男性バージョン登場。
別の40代男性は、「ありのままの自分を受け入れてくれる人がいい」と言います。
つまり、彼らは「いまさら、自分を変えることはできないので、こんな自分でも
いいと言ってくれる人」「今の生活を変えたくないので、合わせてくれる人」を
望んでいるのです。
「自分は不器用な人間なので・・・」と亡き名優である高倉健さんが言えば、
しびれる女性もいるでしょうが、ごくごく普通の40代の男性がそんなこと
言っても誰も振り向いてもくれません。
そもそも、「自分は変えたくないので、自分に合わせてくれ」というのは
虫がいい話です。 きっと彼らもこのことに心の奥底では気がついているのでしょう。
ただ、恐れることがひとつ。
それは、振られるのが怖い。
恋愛は振られることがたくさんあるし、傷つくこともたくさんあります。
それでも自分自身を変化させながら進んでいくと、いつの間にか
好きな女性と手をつないで歩いているというわけです。
多くの人がこういうプロセスをたどり、ゴールインします。
しかし、私が仲人になりたてに出会った40代男性たちは、プライドが邪魔して
なかなか真っ向から勝負できないのです。
その上に「メンドクサイ」という言葉を発するから、よけいにご縁から遠のくという悪循環。
こういうことが彼らの結婚の可能性を狭めています。
もちろん、すべての40代男性がそうじゃありませんよ。
ただ、だんだん年齢を重ねていくと、臆病になって相手の出方を窺うように
なることが少なからずあります。
それでも、恋愛をするためには振られることを恐れずに、恋愛を勉強するんだ!
という気持ちにならないと何も得られないのです。