相談所で交際に入ったら、食事を一緒にしたり、映画を観たり、
鎌倉見物をしたり、出来るだけ会うようにすることです。
一週間に一度会うのが望ましく、現にご成婚者は週に一回のペースで
会っている人がほとんど。 人間というのは、一回より二回、三回より四回と
顔を合わすことによって親しみが湧いてくるという法則があるのです。
この時代ですから、会えない分、メールやラインを頻繁にやり取りして
ご成婚まで漕ぎつけたカップルがいましたが、こういう例は極少数。
だから、何回も会うことが人間が親しくなる条件であるわけです。
ところが、今度は親しくなれると同時に、つい余計なことまで話してしまうと
いうことが起きるのです。
結構ある例ですが、どちらかが元カノ、元カレの話をし始めたら止まらなくなり、
聞いている方は”まぁ、よく出てくる、出てくる”と今までの気持ちが
冷めてしまったということが少なくありません。
かれこれ18年以上も前のことですが、私の相談所の男性会員さんは付き合っている女性に
結婚を申し込もうと思っていたのです。 ところが、彼女からたくさんの元カレの話を
聞いたことにより結婚への気持ちが萎えてしまって、ご破算になってしまいました。
ご縁がなかったと言えばそれまでですが、この話からの教訓は「私のこと、わかって」
とばかりに、何でもかんでも話すことはないということ。
自己開示というは、その人を深く理解するために必要なことです。
過去の異性関係も自己開示には違いないかもしれませんが、
喋りすぎると興ざめします。
つまり、人間というのは、ミステリアスな部分がどことなく漂っている
方がより惹かれるのです。 それを結婚前提だからといって、何でもかんでも
カミングアウトすると逆に引いてしまうのですね。
もちろん、自己開示をしないと親しくなれませんよ。
しかし、人の心に中に入っていける自己開示と、そうじゃない場合があるってことです。