私はお見合いの席に同席するとき、まず相手の名前を褒めます。
なぜなら名前の字を見ると、親御さんのこだわり、つまり、その人が生まれてきた時に
幸せな人生を歩んでほしいという願いを感じるからです。
ところが、名前を褒めた途端、相手の顔が曇ることがたまにあります。
そして、言いにくそうに、両親が離婚していること、自分の名前は別れた父親が
つけてくれたものだと説明するのです。
私は一瞬悪いことを聞いてしまったと思うのですが、それでも
その人の名前から親御さんがどんな気持ちでつけたかが伝わってくるような
良い名前なのです。 その名前を嫌いとは!
さらに、自分の名前が嫌いという人の共通点があります。
それは名前が嫌いだっていう人は親が嫌いなのです。
これは必ずといっていいほど。
私は思うのですが、親を受け入れていない人は、結局は自分を受け入れていないことに
なるのではないでしょうか。
もちろん、それぞれに複雑な事情があることはわかります。
しかし、ずっと自分を生んでくれた親を否定し続けるのは辛いものがあると思います。
たとえ親に感謝できなくても、その人がこの世に生れてきたのは、ご両親が起こした奇跡なのです。
一生ついてくる名前が嫌いということは、そういうことも受け入れないということ。
何だか、寂しいことだと思いませんか。
私は、「自分の名前が嫌い」という人に出会うとそんなことを感じるのです。
そして、もうひとつ、そういう人たちの特徴は、他人を受け入れないこと。
だから、彼らの婚活は苦戦続きの場合が多いです。
だって、自分を受け入れていなのですから、他人を受け入れることは
むずかしいですよね。