「前向きな自分をつくる」

今年は、脳関係の本が人気だったようですね。


私も何冊か読んでおり、その中でいいと思ったことは


仕事や生活に取り入れて実践しており、効果を実感しています。


脳の仕組みを理解していれば、脳の仕組みに沿った努力が


できるというわけですね。



先日、『脳と気持ちの整理術』 (築山節著) を読みました。


この本は、脳のメカニズムを踏まえた仕事や生活改善の指南書です。


著者は脳神経外科医ですが、こむずかしいことが書いてあるわけではなく、


誰にでも今日から実行できる方法が、わかりやすく書かれています。



その中で特に印象深かったのは、算数嫌いの子供が


どうしたら好きになれるのかです。



というのは、私は算数が苦手という範囲を飛び越して


まったくできない子供でした。



余談になりますが、大人になってから私が好きになる男性は


理数系の人が多く、理由は、数字に強いということだけで、


2割増しにその人がステキに見えてくるからです。



このように、私の 「算数ダメダメ」 コンプレックスは、


大人になっても尾を引いていたのでした。



さて、著者によると、算数嫌いの子供は、


黒板に書いている問題の中にも、教科書の中にも、


自分が 「できること」 「自信があること」 が何もないため、


「できないこと」 にいつまでも向き合わされることになる、と。


その結果、子供の脳は動かなくなっていき、


目の輝きが失われ、「ここから逃げ出したい」 としか


思えなくなってくるそうです。



私もそういう子供でしたから、「できない子」 の気持ちがよくわかります。



では、大人はどうすればその子を救えるのでしょうか?



そのメカニズムを著者は、以下のように説明されています。



・親や先生が上手く指導して、「できること」 をまず一つ作る


・その子の脳は、「できること」 をやろうとして動く


・自力で問題が解けたという成功体験は脳に快の刺激をもたらす


・もっと解きたくなる


・同時に脳が次の段階に成長する準備が整う


・指導者が、もう一つ 「できること」 をつくってあげる


・脳が動く場面がさらに増える


・成功体験が増え、快の刺激が増える


・「できること」 「自信があること」 が増えると、脳が動いている


 時間が長くなる



こうして、成功体験を一つ一つ重ねることにより、


快の感情がより大きくなって、算数が好きになっていくということです。



そして、その 「好き」 という感情が、


辛さや大変さを乗り越える意欲を生むわけですね。



このメカニズムは仕事にも応用できます。



社会に出て、私たちに与えられる問題は、


自分にとって5歩先であることが多いため、


その解決できない5歩先のことばかり考えていると、


意欲を引き出せなくなってしまうそうです。



そんなときには、


・5歩先に解決がある問題を分解する


・今の自分にできそうな一歩をまず見つける


・一歩先まで確実に行けるように努力する


・それから二歩先まで進んでいく



そうやって一歩一歩進んでいくうちに、


脳内のネットワークが強化され、やがては5歩先まで


一歩で飛ぶような仕事ができるようになるとのことです。


脳内のネットワークが強化されるとは、


ある段階から脳の成長が加速度的に速くなっていくことだそうです。



そこまでいくまでの最初の一歩が大変で、


くじけそうになってしまうのですよね。



しかし、こうような脳のメカニズムや特性がわかると、


それをどう自分に取り入れていけばいいのかわかります。



仕事や勉強で、大きな問題にぶつかったとき、


対処の仕方が分かれば、


乗り越える勇気が湧いてくるような気がしませんか。

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