あなたの「普通」は、相手にとって「普通」じゃない

0625お刺身

食の好みは人それぞれ。

ならば、食べ方も「あれっ!?」と思うことがあります。

例えば、あなたがおつき合いしている人と和食を食べに行ったとしましょう。

そうしたら、彼はお浸しにもお魚にもじゃぶじゃぶお醤油をかけて食べます。

これを見ていたあなたは、「えっ、こんにお醤油をかけたら素材の味が分からないじゃない」

と心の中でブツブツとつぶやくのです。

そして、あなたはお友だちにこのことを、こんな風に言うかもしれません。

「○○さんったら、お料理にお醤油をかけ過ぎるのよ。 あれじゃ素材の味がわからないわよね」

「普通、そういう食べ方しないよね」とか「そういう食べ方って、ありえな~い」と。

実際にあった話ですが、相手がお刺身を食べるとき、お醤油をたっぷりつけているのを見て、

刺身とは先の方にちょっとお醤油をつけて食べるのが普通とか言い出して、

食の好みじゃなくて、食べ方が合わないとお断りしたことがあったのです。

おつき合いしている男性ならば、食の好みが合わないとか何とか言ってお別れすることもできるでしょう。

しかし、これが夫婦だったらどうでしょう。

夫婦喧嘩が一番泥沼化する台詞が、「普通・・・」「・・・・が常識」「・・・・なんてありえない」なのです。

つまり、あなたの「普通」が、人によっては普通ではないということ。

子供の頃からそういう親のもとで育っていれば、本人にとってそれが「普通」なのです。

それを、一方的に「○○が普通」「○○が常識」と非常識扱いされると、素直に聞ける人は少ないです。

わかりやすく「食」を例にとってこのことを書きましたが、まったく育った環境が違うもの同士には

様々な場面で同じようなことが起こります。

その時に「普通は・・・」「・・・・は常識」を出してくると、言われた方は人格を否定された

ような気持ちになるものです。