人は自分のことを話したいもの

「お話が弾みませんでした。お断りしてください」と、

お見合い終了後、女性会員さんから連絡がありました。

すぐに相手方の相談所から「お話が弾みました。

もう一度お会いしたいです」との返事が。

真っ向から返事が違うとは、何かあったに違いない

と思いすぐに彼女に聞いてみたのです。

 

そうしたら、彼女は開口一番に「彼って『お話泥棒』なんです・・・」と。

どういうことかというと、彼女が沖縄旅行に行った時の話をしたところ、

彼がすぐに「沖縄ですかー。いいですね! 特に○○の海は素晴らしかった」と

話し始めたらもう止まらない。

それがきっかけでスキューバダイビングのライセンスを取得した

話を延々とされて、すっかり彼女が聞き役になってしまったとのことです。

 

これって、「聞く力」よりも「話す力」が大事だと考えている

人がやってしまいがち。

しかし、これではうまくいきません。

「人は自分の話をしたいもの」ということを忘れていませんか?

 

彼女は旅のことをもっと話したかったに違いないのです。

それなのに、すっかり「聞き役」になってしまったのですから

当然不満を抱くことになります。

 

彼は、そんな彼女の気持ちに気づくことができなかったのです。

これじゃ、「お話泥棒」と言われても仕方がありません。

会話には「話す力」より相手の気持ちを「思いめぐらす力」の

ほうが必要なのです。

だから「聞き上手な人」が好感をもたれるわけ。