婚期が遅れる、仕事第一、婚活二の次

私が仲人になった19年前、こういうことが起こりました。

お見合いから交際に入ったばかりの女性会員さん。
とてもいい人と知り合えたと会うのを楽しみにしていたのです。

ところが、です。
お相手の仲人さんから連絡がありました。
その内容にビックリ!
それは、「○○さんは今仕事と資格試験が忙しいから、お会いするのは3カ月先にしてほしい」と。

3カ月先だなんて!?
やっと会えたとしても、お見合いでの好印象も薄れてきますし、第一顔もぼんやりしてきます。

そこで、私は仲人さんに何とかもう少し早く会えないかと強くお願いしたのでした。

そうしたら、さらに驚きの言葉が返ってきたのです。
「鴫原さん、お仕事ですよ。 男性はお仕事第一ですよ。3カ月なんてすぐに過ぎる。
女性を待たせなさい」と。

その後、私が何か言うと「男性は仕事第一」と倍になって言い返されたのを思い出します。

その当時、仲人さんは70歳をゆうに超えていました。
仲人さんが生きた時代は、男性は何よりも仕事が優先されるべきという考え方が主流だったのです。

結局、彼女は彼の条件がとても良い方でしたので、渋々待つことにしたのでした。

さて、現代ではこの考えはどう変わったでしょうか?

仕事環境の改善を盛んに言われる世の中になりましたが、相変わらず多くの人は仕事で忙しい
毎日を送っています。
ただ、昔と変わったのは、自分の生活を大切にする人が増えたこと。
激務の人ですら、隙間時間をうまく利用しています。

だから、意外とお見合いも交際もスムーズにいっているのです。

仕事が忙しいから婚活は二の次と言っている人ほど、婚期が遅れる傾向にあるのは事実です。
それだけに、仕事と私生活のバランスの取り方に気を配れる人がご成婚していきます。

言い換えれば、仕事、仕事で自分の生活が二の次の人の婚活はなかなか決まらないのです。