「ありのままの自分でいい」って言うけれど

ありのままの自分

「ありのままの自分でいい」って、これって男性からよく聞く言葉です。

婚活しているといろいろな自分の面が見えてきて、それが相手に受け入れられない

ことが多いと、その事実について冷静に向き合うには心理的に負荷がかかります。

そして、「自分はありのままでいい」って言葉を口にするのです。

確かに「ありのまま」の一つの側面である「人は皆価値ある存在だから、ありのままでいい」

「生きているだけですごいこと」というのは私は大いに頷くのです。

しかし、別の側面である「今のまま」というのは「ずっと変わらない状況」が続くということ。

それでもあなた自身がそれでいい、それで幸せだと言うのなら、それはそれでいいと

私は思います。

ただし、あなたは婚活しているのですよね。

ということは、結婚したいという希望を持っているのですよね。

そうすると、相手から見ればあなたの価値は分からないです。 あなたに価値が

あったとしても相手がそれを見つけてくれるかどうか、その時点ではまったく分からない。

「あなたがいてくれるだけでいい」と言われるほどの存在価値は生まれていないのです。

それに気づかずに、「ありのままの自分で勝負」なんて言っていると、誰からも

相手にされない現実に直面することになります。

すなわち、「ありのまま」とは、「生きているだけで素晴らしい」という面と、

例えば仕事とか婚活をしている場合は「ありのまま」では通用しないし、

それだけでは伸びていかないという面があるということ。

だからこそ、「ありのまま」というのは、自分の中で使い分けなければならない

表現だと私は思うのです。